走行距離 走行距離は自動車の程度を図る大切な物差しです。一番大切なもので、これが販売価格の基本でもあります。この一番大切な要素が改竄される事が日本では当たり前とされています。しかし残念ながら、本当の距離を事前に見破る事ができないのも現状です。走行距離を100%証明するものが実際には無い、と言うのが現状で、カーファックスなどと呼ばれる履歴照会サイトでもこれを証明する事はできないのが事実です。


カーファックス
オートチェック
いずれも履歴照会サイトですが、特徴としてカーファックスは事故に対する履歴を取り逃がしているのが弱点です。その点、オートチェックは事故歴の把握を得意としていますが、こと細かいメンテナンスの日付や内容の把握はカーファックスが優秀です。重要である走行距離については、あくまでも参考的資料として記載されるに過ぎませんので、販売店やそれまでの履歴、車両のコンディションから総合的に判断する事が大切です。(日本では走行距離証明書などというものに言い換えられていますが、そのようなものは存在していない)

タイトル
ピンクスリップ
自動車の所有権。日本の車検証とは少しことなり、あくまでも所有者を証明するもの。アメリカでこれを車内に保管する事は盗難を容易にさせてしまいます。銀行などで大切に保管されますが、DMVがこれをデーター化して保管していることもあります。輸出には必ず必要とさるため、売買契約完了後には、代金と引き換えに入手が必須となります。データとして保管されている場合は、DMVからの発行に時間が掛かることがあります。また、ローンで購入している場合、ローン会社がこの所有権を保管しています。カリフォルニアのタイトルは1988年以前がピンクであったことから、ピンクの紙切れ(ピンクスリップまたはピンクス)とも呼ばれていた名残。記載事項としては、VINや車名、重量、持ち主の名前、住所などがありますが、売買時のために、新しい購入者の名前と住所、受け渡し時の走行距離記載欄が設けられています。所有者の変更があった場合は、必ずDMVに届出を出す事を義務化され、新しい登録がされるようになっています。新しいオーナーが申請をしない場合のトラブルを避けるため、元所有者は所有権のミシン目で切り離せる紙片にその旨を記載してDMVに送付することで、受け渡しの完了を通知する事ができます。輸出の場合は変更の義務を持たないため、走行距離の記載も申請もされないままに輸出されます。そのため、所有権をみても受け渡し時の走行距離を把握することはできないことと、データ更新されていない事が理由でカーファックスやオートチェックでもその履歴を収集することができていません。これが、日本で生み出す走行距離証明書ありと称して行われる走行距離の改竄の裏側であると弊社は考えています。タイトルやカーファックスなどと言うものが日本で認知されていない頃に、弊社でわかりやすく説明するために、走行距離証明書と言い換えた事も今の大きな原因ではないかと反省し、誤解の収拾に務めています。

DMV Department of Motor Vehicleの略。直訳で乗り物局。モーターの付いたものの登録を主に扱い、タイトルを発行する所。Registration Fee(登録更新料)として毎年乗り物に応じた税金の支払いをすることで、1年更新されたステッカーが送付され、ナンバープレートやフロントガラスに貼るように義務付けられています。この期限が切れた状態で公道に置かれている、走行している場合、警察からペナルティーを課せられます。更新料は普通自動車は年間1万円前後で、クレジットカード等での支払いも可能で、DMVに出向かずにオンラインまたは郵送で手続きが可能。カリフォルニアでは一定期間に一度、排気ガステスト(スモッグテスト)を所定の民間ショップで受けなければならず、価格も30ドルから80ドルなど、様々。安い所は故意に落とされる傾向がある、などの憶測もありますが、いずれにしても検査を合格した証明を出さなければ、新しい更新をする事ができません。高い所に頼めば、通らない車も検査をパスさせてくれる、と言う逆の説もありますが、筆者は真実を知るに至っておりません。

ディーラー
中古車店
ディーラー イコール メーカー と日本では認識されがちですが、ディーラーはあくまでもメーカーに看板の使用料を支払うことで、メーカーから新車を仕入れ販売できるいち個人のショップをディーラーと呼びます。このライセンス使用料を払わないのが中古車店です。基本的にはライセンス料を支払わないので新車を仕入れる事ができない、つまり中古車店と言い換えることができます。
ディーラーと中古車店の大きな違いは、販売している中古車の個体差が挙げられます。ディーラーは下取りの車両の全てを店頭に並べる事ができる訳ではありません。基本的に個体状態の良いものを置くようなプログラムに沿った販売方法が約束されていますが、中古車店は粗悪であっても彼ら次第です。ディーラーは事故車を置かない、全てメンテナンスをしてから販売する、と言う基本理念はあるものの、ディーラーの性格に大きな違いがあり、必ずしも全てのディーラー車が正解ではなく、経験上では弊社の基準を下回る個体が3台に一台はあります。その確率は平均的ではなく、ディーラーによっては100%に近くNGであったり、ディーラーによっては信頼性が高い、と言うケースであったりです。ただ、ディーラーであっても100%大丈夫、とは言えないと状況であると言うことを念頭に置いて頂きたいと思います。

オークション 日本ではオークションシステムが主流になりつつありますが、アメリカではオークションからの購入は程度の悪いもの、と考えられています。個体状態が良いものがオークションに出回るはずがない、と言う考え方。ディーラーであれば、良いものは店頭で売れていきます。店頭に置けるような状態ではないからこそ、オークションで処分されるのです。もし在庫が偏ってしまってオークションで換金する場合は、ディーラー間のオークションで売買されますが、一定の個体状態を満たさない限り、ディーラーオークションに出品する事ができないことと、クレームによって返品を余儀なくされる危険性もあります。そのため、ディーラーオークション以外で処分されるものは、状態の悪いものであることが、こうしたオークションでの取引ができる中古車店の個体は安価ながら悪いものが多い、と言われる所以です。安価で購入できるこうしたオークションの車両をペイント、修理して日本に輸出される姿を多く見かけます。また、こうした車両が日本のオークションに持ち込まれるケースが一般的とされています。

レンタカー
リース
レンタカーとリースは評価が逆です。
レンタカーは無差別に貸し出され、リースはディーラーの管理の下で、期限付きで使用されるものです。
レンタカーは借り手によって雑に扱われたり、汚されたり、ぶつけられたり、散々な思いをして使用されます。走行距離が少ないうちに売却されていきますが、その個体状態は最悪と評されるがために、格安でオークションにかけられます。もちろん全てが悪いものとは言い切れないこと、高年式の中古車の殆どはレンタカーであるために、新車同然と思われる中古車を探し出すのは簡単な事ではありませんが、高年式で安価な車両を探そうとすると、基本的にレンタカーが選択肢となります。そういう場合はレンタカー歴の車両価格+10から15%がレンタカーの履歴をもたない車両を市場で見ることができます。

リースは、付加価値としてみなされます。販売したディーラーが契約期間後に戻ってきた車両を高く売りたいがために、メンテナンスを無料化していることや、リース契約者に対しても走行距離や他に多くの要素を踏まえてペナルティーが課せられる事がその理由です。綺麗に乗って、綺麗に返せば、オーナーも課金されることがなく、問題なく次の新車に乗り換えが可能になります。また引き取り後の個体状態が良ければ、ディーラーも高値で転売でき、負担を減らす事ができるためです。油脂類の交換や整備、走行距離がきちんと把握されている質の高い車、と言うのがリース車の信頼性です。認定中古車は一定の条件を設けていますが、このリースもその条件に当てはめているメーカーもあるほどです。

サーティファイ
認定中古車
認定中古車とサーティファイド(Certified)は似た意味を持っています。基準は異なるものの、メーカーがディーラーに求める中古車の中で一番ハードルの高い条件を備えたプログラムです。この条件を満たした中古車のみがサーティファイドとして販売されますが、価格も同じ中古車でも高い部類の入ります。表面上は一番コンディションの良いもの、と思われがちですが話半分、本当はそれほどでもないもの、と言う個体もあります。あくまでも見た者の基準に判断に左右されます。
それと、認定中古車には違った一面があります。これは、必ずしも条件を備えたから、認定中古車にできる、と言う訳ではありません。認定中古車として売り出すには、他の中古車と比べてメーカー保証の長いものが付与されます。つまり、その分だけ、販売店はメーカーにコストを支払わなければなりません。その意味で、あえて認定中古車としていないケースもあります。
ですから、一概にCertifiedやAprovedの記載がないからと言って不都合があるわけでもありませんが、逆に事故をしたものの、キチンとした車輌であることや、安心感をアピールしたいが故に、そうした車を認定中古車にしてしまうケースもあります。昨今では、認定中古車の基本形が変わりつつあり、更にその意味が曖昧になりつつある、と実感しています。

MSRP 日本語で言う希望小売価格、Manufacture's Suggested Priceの略で、定価と解釈することができます。自動車を含めてMSRPが使われます。これに大してインボイス(、INVOICE)は、自動車をディーラーが仕入れる価格として使われ、新車を定価より安く販売するのだと言うアピールとしてインボイスで売る等の戦略も用いられます。また、米国のケリーブルーブックなどで、このインボイス価格を知る事ができ、この価格に近づけられるようにディーラーと交渉するなどの購入方法が一般的です。

KBB
ケリーブルーブック
ブルーブックは、アメリカでは新車価格やインボイス価格を知るためにポピュラーに使われるサイトで、新車購入に際してはオプションを入力するなどでインボイスや一般的に購入されている平均的な価格を知ることができるとても便利なサイトです。中古車も、条件を入力することで平均値を知ることができ、販売側もブルーブックの相場を活用してその格安感をアピールしています。
ブルーブックサイト

OBO or best offer の略で、値引きをする、または何らかのトレードにも対応する、と言う意味です。
個人売買で時々記載されるOBOですが、簡単に値下げに応じます、と言う意味合いではありません。例えば、もし複数のバイヤーから問い合わせがあれば、値下げに応じてくれない事や、値下げと言うよりもオイル交換をするなどの諸条件を受け入れる、などの対応が多いかもしれません。また、好みの車輌とトレードしてあげる、などの条件も含まれています。
DOC FEE Document fee やDocumentation fee などの略。日本語でドキュメントまたはドキュメンテーション、feeは費用を意味します。
つまり、書類作成費として考えてることができ、必ず販売店に徴収される費用です。
略してDOC FEEはドック フィーと呼び、州により金額が決められています。カリフォルニアは55ドルでも、テキサス州は400ドルなど、この費用金額は幅広く、一概に車が安く買えたから良い、では済まされないケースがあります。
ですので、私共も車両価格を○○ドル下げて欲しい、と言う交渉ではなく、合計で○○ドルにして欲しい、と言う価格の持ち掛け方をします。これをO.Dと略し、日本語ではアウトドアプライスとした言い方で解釈します。
Transportation トランスポーテーション、つまり陸送費です。陸送にはいくつか種類があります。CLOSEDといって、一台を囲ったコンテナで陸送する場合や、単なるチャーターで移動する場合、巡回しているセーフティーローダーやホウラーなど複数積みで車載するケースです。価格は前者にあるほど高くなりますが、移動日程や移動は安心です。料金も複数積込みのケースと比較して、2倍、3倍と高くなります。基本的に弊社では、複数車載可能なセーフティーローダーでの陸送を手配しています。
乗用車は基本的に下の段に積み、SUVやトラックは上段車載(トップロード)となります。トップロードの場合は、移動時に飛び石が当たる可能性があるので、必ず港搬入前に傷の確認をします。
INVOICE
インボイス
車の輸出入に関して言えば、インボイスとは車輌の価値を示すものです。
輸入通関の時に必ず計算して消費税の納税が義務付けられています。
シッパー(輸出者)がこの申告価格書を発行し、輸入車がこの価格を基に消費税を算出します。
消費税は簡単に申告額の何%と言う計算ではなく、海上運賃の加算や1,000円単位の切り捨て、地方税に関しては下二ケタの切り捨てなど、多少分かりにくい算出方法で輸入時の税関の指定レートで算出されます。弊社のお客様には、VINの記載されている計算書(輸入申告書)と納付書もお渡し致しますので、納税額も明確に把握できます。
取得税 皆さんご存知のようで、よくは知られていない取得税は、名義変更や新規登録(ナンバー取付)の際に、必ず申告する税金です。国産車の場合は、全て基準値を持っていますが、輸入車の場合は県税事務所(どこも陸運局に隣接しています)で必ず協議が必要になります。
アメリカで500万円の車を買ったから、輸入消費税5%+取得税5%=合計10%(60万円)と言われるケースを良く耳にしますが、これは間違いです。
年式などに応じて取得税は算出されるもので、実際に合計で25万円で済んでいる事もあります。
納税した以上は、必ず納付書の写しがあります。確認をしてみてください。
リベート
インセンティブ
リベートは新車の購入時に、値下げに近い意味合いで発生します。メーカーが在庫の調整や年末にリベートとして価格を下げる事で、売上を増やそうとします。3,000ドルのリベートプラス販売店独自で2,000ドルの値下げ、と言うケースは少なくなく、長期在庫になった新車に更にリベートが乗るケースです。しかしながら、このリベートを手にするためには、アメリカで登録をする事が前提とされます。アメリカで登録をするためには、契約地の州税を支払う必要があります。弊社であれば、アリゾナ州ですが、カリフォルニアも同じく、州税と登録費として10%から12%の加算が予想されますので、大体はリベート分が課税分に回されるケースが考えられます。リベートはあくまでも、安くなると言う考え方ではなく、課税分を取り戻せるチャンスと考える事が一般的です。車輌価格の値下げについては、車輌の原価と販売価格MSRPの損益分が5%程度ですから、ことさら大きな値引きとして捕らえる事はありません。現に、長期在庫ではなくとも、MSRP-5%で販売するディーラーがあります。車探しはじっくり考えて行く事をお薦めしますが、MSRP-5%以上の場合で、リベートが更に10%以上の場合は、格安で買える良いタイミングと考える事ができます。





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